君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

「………実は、ずっと優葉のことが心配だったの。友達なのに優葉が一番辛い時に傍にいることができなかったから。 

晴夏のことも人づてに聞いたのよ。
開いた口が塞がらなかった。 人前で優葉に暴言を吐いたらしいじゃない。

ごめんね。 ………私は、何も気が付くことができなかった」


言いながら、綾子は悲しげに目を伏せた。
そのような綾子を見、優葉は今まで綾子が予想以上に李人と晴夏の件で自分を責めていると感じ、胸が痛んだ。

「………謝らないで。 綾子が自分を責めることないよ。私はもう大丈夫だから。 それに………晴夏ともいずれ話したいとは思ってるの」

「どうして? あんなに酷いことされたのに? 晴夏なんて優葉の友達でも何でもないわよ!」

「うん。確かに酷いことはされたけど………。 私、思ったの。もう少し晴夏と正直に話をすれば良かったって。 晴夏の本当に悩んでること、苦しんでること。共有すれば何か違ったのかもって思うの」




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