君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
ーーーずっと、李人が好きだった晴夏。
だからこそ晴夏には散々な目に合わされたが、誰かを好きになる気持ちは優葉には痛いほど分かる。
その思いを汲み取って、優葉も晴夏に対して自分の気持ちに素直になっていれば違った未来があったのかもしれないと思わずにいられなかった。
「………だから、時間はかかるかもしれないけど。いつかは晴夏と話したいの」
「優葉………」
「もちろん、綾子とも三人でまた仲良くしたい」
そう言い、優葉は大きく笑った。
その笑顔はとても美しく、和泉と綾子を一瞬で惹きつける。
「………ったく、アンタは」
「ーーーっ?」
「やっぱ、お人好しだね。 ………けど、その考えも全然悪くない」
言いながら和泉は優葉の頭をポンポンと優しく叩いた。
「和泉………」
「でも、その時は俺も影で隠れて見てるからね? 万が一、アンタがまた傷つくようなことがあったら今度こそあの女、許さないから」