君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「………ありがとう」
優葉は、和泉が自身の気持ちを汲んでくれたことに対し、心からそう思った。
ーーー優葉と和泉の間に流れる温かく、お互いを強く想い合う空気。
それは綾子を安心させ、自然と笑顔にさせた。
(………この子なら、優葉も安心ね。良かった)
「………は〜。本当、お似合いね! ごちそうさまでしたっと! そんなラブラブな二人にいいものをあげる」
言いながら綾子は、鞄の中からあるものを取り出した。
「じゃじゃん! リゾートパレスのペア宿泊券!」
『えっ!?』
それは、最近さいたま市にできたばかりの高級ホテルの宿泊券であった。
まさかの綾子の贈り物に優葉と和泉はともに驚きを隠せない。
「実はこれ、彼氏が会社の飲み会のビンゴ大会で当てたのよ。でも、私は就活してるし行く時間ないじゃない? しかも今月末までだし、二人に行ってもらったら助かる」