君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「ーーー優葉」

そして、リゾートパレスとR町の花火大会へ行く日がやってきた。

「和泉」

「花火大会日和だね、よく晴れた」

そう言って、和泉は優葉に微笑む。その笑顔を見るだけで、優葉は嬉しく思う。

2人は自然と手を繋ぎ、まずはホテルにチェックインをしにいく。

「和泉は、R町の花火大会は行った事あるの?」

「うん。昔、櫂兄さんと何度かね。 両親がいない代わりに付き人が何人かいたから落ち着かなかったけど」

「つ、付き人って………」

「ただ、兄さんがいなくなってからは花火大会みたいなイベントは行かなくなったから。 
また、行けるようになって俺も嬉しい。それに大人になって、父さんの後継者でもなくなったからウザイ付き人も減ったしね?」

「和泉………」

「………優葉にとっても、俺にとっても。新しい良い思い出になる。櫂兄さんと行った事も良い記憶だけど、俺はそれと同じくらい優葉が幸せだって沢山思える思い出を作りたい」


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