君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「………はい。とても大好きな人なんです」
そして、迷う事なく優葉は怜にそう告げた。
それは同時に彼女の心が李人とは遠いところにあることを意味していた。
「………そ、うですか。 すみません、失礼なことをお聞きしました」
怜は、この事実をどう処理して良いか迷ったままーーー、一先ずその場を去ることにした。
ふと振り返ると変わらず仲睦まじげな優葉と和泉の姿があった。
(笹原 優葉に会えたことで、李人の力になるかもしれないと思ったが………とんだ事実を知ってしまった)
今の李人には、今の優葉と和泉の姿はあまりにも酷なことだ。
「あまり地元に帰らない方がいいっていうアドバイスしか出来ないかもな………」
そして、怜は再び頭を抱えたのだったーーー。
ーーーーー
「和泉?」
「………」
「………和泉? どうしたの?」
怜が去った後、優葉は俯きながら中々自身と目を合わせない和泉を心配した。
しかし変わらず和泉は優葉を強く引き寄せている。
(私何か変な事を言ったかな………)