君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

ーーー和泉が優葉の恋人………?

ーーー優葉と李人の思い出のある夏祭りに、和泉と行っていた………?

「なんで、瀬名 和泉が………」

和泉が優葉を想っているということは李人も分かっていた。 

しかしあくまでそれは、和泉の片思いに過ぎず、彼の先生であった優葉が受け入れるとは思っていなかった………。

「………李人」

ただ魂が抜けたようにボー然とする李人に、怜は目を合わせた。

夏祭りの時、李人に言うことができなかったことを今言わなければならないと感じたからだ。

「はっきりと言う。今のお前は、演技をしている時以外は人形みたいだ。俺は………そんなお前は見てられない」

「………俺、は………」

「………李人。 お前は後悔しているんだろ?」

怜の言葉に李人は目を見張った。
< 684 / 706 >

この作品をシェア

pagetop