君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
………そのような甘い時間に酔いしれていた優葉と和泉は気が付かなかった。
「………!!」
二人が唇を重ねる姿を、"彼"が偶然見ていたことにーーー。
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「あ、この書類を送らなきゃいけなかった………」
和泉に送り届けてもらった直後、大学へ向かう支度を済ませると、優葉はポストに用事があった事を思い出し、先にそちらへ行く事にした。
ポストは、優葉と李人の実家近くに設置されており、優葉は李人の実家前を徒歩で通ろうとしたーーー時だった。
「………え?」
李人の実家は二階建ての一軒家で、ちょうど、外から見て二階のベランダにあたる所が李人の部屋だ。
いつもは李人の母、夏子が換気のためにその扉を開けていて白いカーテンが揺れているのが見えるのだが。
「人影………?」
そのカーテン越しから、いつもはあるはずもない人影を優葉は見たような気がした。