君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
(何が………起こっているの?)
優葉の頭の中は、混乱していた。
突然、抱きしめられたかと思えばそれは李人で、付き合ってた頃のように愛おしげに、しかしどこか切なげに目を細め、優葉を見つめている。
「李、人君………、何で………?」
そのような状況で、優葉の頭の中は混乱を極め、そう言うのが精一杯だった。
「………ごめんね。いきなり、混乱させたよね」
「っ………、どう………したの? 何かの撮影で帰ってきてたの………?」
「………うん。 それはもう終わったよ」
「そう………なんだ。っ、私、急がないといけないからっ……‥それじゃ………」
李人が何を考えてるか、優葉は開幕見当がつかなかったが、彼といると傷付けられた事も思い出してしまう。
ーーー癒えたと思っていた傷が、疼く。
優葉は、急ぎ足でその場を離れようとしたがーーー
「………ッ、離さない!」
「………!!」
優葉は、瞬く間に再び李人の腕に正面から抱きしめられていた。