君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「もう嫌なんだ。優葉っ………二度と、離したくない………!お前をもう二度とっ……」
「っ、どうしてっ………、………っ!」
更に優葉は、李人に力強く抱きしめられ、言葉を出せなくなる。
「………だったんだ」
「………え………?」
「本当は、ずっと………優葉のことがーーー」
ーーーその瞬間だった。
「………ッ、う………」
李人の腕が、少し離れたかと思えば………優葉の身体に李人が倒れ込んできた。
「ーーー!? 李人君!?」
李人の身体は全身が熱っており、頬を触ると大分熱を持っていた。
(凄い熱………!)
「李人君………! しっかりして! 李人君っ………!」
(このままじゃいけない………! 李人君を、部屋まで運ばなきゃ………)
そう思うと、優葉は李人の身体を支えながら、李人の実家へと足を向けたーーー。