君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
優葉が呼びかけるも、李人の反応はなかった。
寝てはいそうだが、李人は変わらず苦しそうにしていた。

(こんな苦しそうな姿を見る李人君は初めてだ………)

そう思う自身に優葉は驚いた。
今思えば、優葉が見てきた李人はいつも完璧だった。

いつも優しく、優葉を傷付けるもの全てから守ってくれた。

守りーーー、愛してくれた。

そのため、優葉は李人がこのように苦しむ姿を見たことがなかったのだ。

(今更そんな事を気がつくなんて………)

「う………」

「っ、李人君………、起きれる?」

「………優、葉………」

目を薄らと開けている李人は、優葉を視界にとらえているようだった。

「大丈夫………? 李人君、38.5度も、熱があって倒れたんだよ………。おかゆ作ったから………」

「っ、めん………」

「えっ………?」

「ごめん………優葉。 傷付けて………嘘をついて………本当に、ごめん………」








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