君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「李人、君………?」

「ごめん………、ごめん………優葉………」

そう言いながら、李人は優葉の頬をその手で触る。

「………!!」

変わらない温かな李人の体温。
切なげに目を細めながらも、優しく優葉を見つめるその眼差し………。

李人の全てが、優葉と別れた日より何も変わっていなかった………。

「………俺は………」

そう言うと、再び力尽きた李人は、眠りについた。

「………!! 李人君………!? 李人君!!」   
 
「………! 李人!?」

その瞬間、李人の自室に血相を変えた斉木が入ってきた。

「李人………! しっかりしろ、李人!」

斉木が、李人の名を呼ぶも返事がない。

「ッ、くそっ………、こんなに体調を崩すまでになってたとはっ………」

斉木が、悔しそうに唇を噛んだ。

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