君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
斉木の願いに、優葉はまたしても言葉を失った。

(李人君の傍に………?)

優葉の心はそれと同時に大きく揺れていた。

李人は、優葉を様々な中傷から守るために別れを告げた。

またここまで李人を傷付け、追い詰めたのは別れの日、その李人の優しさに気付かなかった優葉だ………。

(けれど、私は………)

"優葉。 俺がアンタを一番に愛して幸せにする"

"この世の誰よりも大切にして、辛いことがあれば一緒に考えて乗り越える"

その時、優葉の頭に浮かんだのは他でもない和泉の姿と彼の愛情。

(今の私はーーー………)

「………ッ、う………」

ーーー瞬間、李人のベッドから声がした。

「………優、葉………、斉、木さん………?」

「………! 李人君!」

「李人!」

他でもない李人がゆっくりと目を覚まし、優葉と斉木を見つめていた。


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