君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「優葉………もっとこっちに来て」
「………っ!」
「顔を………よく見せて?」
2人きりの個室で、そう李人に懇願されては、優葉もなす術なく、李人に少しだけ近寄る。
「………もっと………」
「………!」
李人はそう言うと、優葉の頬をその両手で包んでいた。
「優葉………。 本当に、優葉だ………」
「李人君………っ」
「………可愛くて仕方ない、俺だけの………」
李人はその瞬間、優葉を抱きしめた。
「………! 李人君っ………!」
「ごめんね、優葉………。 本当にごめん。 俺はあの日………お前に別れを告げた日、嘘をついた………」
「っ………」
「お前をいらないだなんて、嘘だ………。 本当はずっと………」
その時、李人の優葉を抱きしめる力は益々強まった。
そしてーーー
「優葉が好きなんだーーー」
ずっと隠してきた李人の想いを優葉に告げた。