君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー

それは………李人の涙だったーーー。

「……!!」

「ごめん………、傷付けて………本当にごめん」

幼い頃からずっと一緒にいたにも関わらず、一度も感じた事がなかった李人の涙。

心の底から湧き出ている李人の想いーーー。

(私………は………)

ーーーどうして気が付かなかったのか。

"いらないよ………お前"

あんな残酷な事を、李人が優葉に言うのは理由があったと、気が付いていればここまで李人を追い詰めることはなかった。

"李人の傍に………いてやってはくれませんか"

先程の斉木の言葉が、優葉の脳裏を何度も反芻する。

「私の方こそ………ごめんなさい」

「っ、何で優葉が謝るの………? 」

「私は………気が付かなきゃいけなかった。 李人君がいらないなんて、そんな事を言うはずないって………気が付いて、李人君を支える事ができていたら………李人君をここまで追い詰めなかった………」
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