君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
ーーー"傍にいてほしい"
抱き寄せられた熱から、言葉から………全身を通して李人の想いが優葉に伝わってくる。
そして、それと同時に優葉が感じるのはずっと李人に守られていた事に気が付かず、苦しめ続けたことへの深い後悔だった。
(できない………李人君の腕を振りほどくことができない………)
なので、その腕を突き放すことなど、優葉にはとてもできず答えが出せぬまま、優葉は李人の腕に抱かれていたーーー。
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「………繋がらない?」
ーーー夕方
大学にいた和泉は、優葉と合流しようと電話をしていた。
しかし、長くコール音が鳴り響くだけで優葉が出る気配がなかった。
(昼から大学にいるはずだけど………まだゼミの教授のところか?)
そう思った和泉は、優葉が所属するゼミの教授の研究室へ向かった。