いつか君を諦めるために



「セーフッ!!」


何とか滑り込みで間に合った私と瞬は
息を整えながら、靴を履き替える。



「セーフじゃないよ。家出た時に
 遅刻しそうだったらもうそれでアウトだよ!」



あくまで怒っている体で、私は最近また背が
伸びた瞬を見上げる。

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