クールな御曹司の一途な独占欲
前の恋人は、社長の秘書をしていたときに出会った取引先の男性だった。
社長同士の面会の場に、相手側の社長に連れてこれられていた若手社員。
彼は有能な人だったからそんな場にいたのだ。
その後、偶然立ち寄ったバーに彼がいた。
意気投合して始まった、ごく普通の、健全で理想的な交際だった。
しかしその一年の交際の間に、彼は変わっていってしまったのだ。
あんなに紳士的でレディファーストで、本当に気の利く素敵な男性だったはずなのに、私は彼を駄目にしてしまった。
決定的だったのは同棲を始めてからだったと思う。
私がいなければ朝起きられない、着替えられない、食事もとれない、一人で買い物にも行けない、旅行の計画も立てられない。
朝起きてから夜寝るまで、彼は私を頼った。
じわじわと好きという気持ちが削がれていって、それが彼のためにあれこれできる原動力としての気持ちに満たなくなったとき、私は別れを告げ、家を出てきた。
私の恋愛は、大半がこんな感じである。