クールな御曹司の一途な独占欲








翌日の3時、私は約束どおり社長室に行き、土田社長と面会した。

牧田さんに関する謝罪を受けて、私ももう気にしていないことをお伝えした。
話はすぐにゴルフの話となったけれど。

牧田さんが土田社長に直接話したなんて、よっぽど反省したんだろう。
彼のことはこれで片付いたと思っていいかもしれない。

本当はそれもこれも全て、本部長のおかげだった。

本部長は私ができなかったことを後押ししてくれて、言えなかったことも代わりに言ってくれた。

彼に甘えてしまえばとても居心地が良くなると気づいて、私は振り回してしまった。

・・・それが私に対してだけだったら良かったのに。


─『ゴメンなさい、本部長と行ったってことはナイショにしててもらえますか?』─


あの夢みたいな夜のこと、本当は松島さんともあんな雰囲気になったんだろうか。

女性と二人であんなバーに行ったんだから、そのあと何もなかったとは思えない。

私一人が本部長の告白を拒否したって、彼には癒してくれる女性が他にたくさんいるのかも。

どうしてこんなに胸が苦しくなるんだろう。


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