after5はお手っ


汗でいっぱいになった身体同士がくっつく。
脱力感に襲われながら、目の前の柔らかい髪を撫でる。

しばらくそうしていると、ヒロトくんが身体を起こし、今度は私を抱きしめながら横向きに寝転んだ。
前に一緒に寝た時のように、守られるみたいにぎゅうっとされる。
回された腕の合間にすっぽり収まると、さっきとはまた違う安心した幸せに包まれた。

ふと見た時計は0時を越えていた。

だけどもう、帰っていく後姿を見ることはない。
可愛い子犬はちょっと控えめなオオカミを経て、私の大切な恋人になったのだ。

もちろん今度は、5時を待たずとも。


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