純粋乙女の恋物語
ブラウスの他にスカートや靴、帽子を選んでくれたのだが、全てお兄さまが買ってくれた。
母から頂いたお金があるから自分で買えるのに、「僕が買ってやりたいんだ」と言って聞かなかった。
どんな気持ちで私に買ってくれたのだろう。
幼なじみとしての付き合いは長いけれど、お兄さまの考えていることはたまに分からなくなる。
「ねえ、私喉が乾いたわ」
私は想いをひた隠しにして、無邪気に笑ってお兄さまの腕に自分のものを絡ませた。
「そうだね。上に新しく出来た喫茶店があるからそこでお茶にしよう」
「はい」
私達は最上階にある飲食店のフロアにある喫茶店へ足を運んだ。
私はホットミルクティー、お兄さまはホットコーヒーを頼んだ。
飲み物を飲みながら、私は学校の話をお兄さまに話した。
お兄さまも大学の話を私にしてくれた。
こうしているとなんだがデートをしているみたい。
一度意識をしてしまうと、その考えが頭から離れなくて次第に頬が熱くなっていった。
「早苗ちゃん、赤いよ?」
本当のことを言える訳がありません。
「私に、お付き合いする方が出来たら、こうやってお出掛けすると思うと照れ臭くなったの」
ひとまず濁してみたけれど、何故かお兄さまから笑顔が消え去った。
「早苗ちゃんは気になる人でもいるの?」
「ええっ!?」
動揺を露わにしていまい、それは肯定しているようなものだった。
母から頂いたお金があるから自分で買えるのに、「僕が買ってやりたいんだ」と言って聞かなかった。
どんな気持ちで私に買ってくれたのだろう。
幼なじみとしての付き合いは長いけれど、お兄さまの考えていることはたまに分からなくなる。
「ねえ、私喉が乾いたわ」
私は想いをひた隠しにして、無邪気に笑ってお兄さまの腕に自分のものを絡ませた。
「そうだね。上に新しく出来た喫茶店があるからそこでお茶にしよう」
「はい」
私達は最上階にある飲食店のフロアにある喫茶店へ足を運んだ。
私はホットミルクティー、お兄さまはホットコーヒーを頼んだ。
飲み物を飲みながら、私は学校の話をお兄さまに話した。
お兄さまも大学の話を私にしてくれた。
こうしているとなんだがデートをしているみたい。
一度意識をしてしまうと、その考えが頭から離れなくて次第に頬が熱くなっていった。
「早苗ちゃん、赤いよ?」
本当のことを言える訳がありません。
「私に、お付き合いする方が出来たら、こうやってお出掛けすると思うと照れ臭くなったの」
ひとまず濁してみたけれど、何故かお兄さまから笑顔が消え去った。
「早苗ちゃんは気になる人でもいるの?」
「ええっ!?」
動揺を露わにしていまい、それは肯定しているようなものだった。