ハニー♡トースト


「お疲れ様です!」

一度自分の部屋に行ってメイド服に着替えてから、厨房を覗く。


「お帰りひなちゃん、早速なんだけど手伝ってもらえる?」


「はい!」


百合さんにそう言われて私は作業に取り掛かる。やはり社長がくるからか、みんないつもより気合が入っているし、バタバタしている。


「ひな!次こっち!」


厨房の外からカナさんに言われ、私は慌てて外に出る。


忙しすぎるよ!!


それから庭の手伝い、大広間、階段の掃除を再度念入りに行い…


「や…やっと終わった…」


「なんとか間に合ったわね」


そう隣で言うカナさんの顔は疲れ切っていた。
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