ハニー♡トースト
「みなさん」
凛とした根本さんの声に、私もカナさんも思わず背筋を伸ばす。
「旦那様がそろそろ到着されます。迎え入れる準備を」
「はい」
「それと、桜田さん、朔弥様を呼びに」
「はっはい!」
根本さんの指示で、私は急いで階段を上がる。
朔弥の部屋のドアをノックすると、すぐにドアが開いた。
「社長が到着されるそうです。下までお迎えに…」
「分かった」
そう言う朔弥の顔はいつもより強張っていて。