【短編】空っぽのプール
私の少し前を歩く彼のかかとを見る。
それから、お尻、背中、頭の順で。
後ろから見たら、ちょっと背の高い好青年。
「あー、めんど〜。アイス食いて〜」
新屋はそういって、手をシャツの中に入れてからボリボリと横腹をかいた。
あーあ。
私、こいつのどこがいいんだろう。
バカだし
口悪いし
ちょっと不潔そうだし。
三段跳びで屋外プールのある建物の階段を登る新屋は、靴置き場に着くとすぐに靴下を脱ぎだした。
めんどくさそうにしてた割に、行動が早い。