彼の笑顔に出逢いたい
だけど知っているのは主に顔だけ。


西野さん以外は、キッチン担当の人でホール担当の私との接点はほぼなかった。


だから、話をするのは今日が始めてというほぼ初対面に近い人ばかり。


以前の私なら緊張ばかりで楽しむなんて…とても無理。というこの状況も大学生になってバイトで鍛えられたのか人見知りはもうほとんどしなくなっていた。


「花乃ちゃんは未成年だからね。ソフトドリンク何にする?」


そう言いながら隣の西野さんからドリンクメニューを手渡された。


ここでも私以外は20歳を超えていてみんな酎ハイやカクテル、生ビールなどの声が隣のテーブルからも聞こえてくる。


迷っていたら目の前に座る唯一の女性の佐野さんが声をかけてくれた。


「ここはノンアルコールのカクテルも種類が豊富だし、これなんかも美味しいよ。」


とちょうど開いていたページに写る美味しそうな写真を指差した。








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