イジワル上司の甘い毒牙

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シャワーで雨水を綺麗さっぱり洗い流し、浴室から出ると、足元のカゴに日高さんが用意してくれたらしい着替えと、無地のバスタオルが折り畳まれた状態で入っていた。

私がシャワーを浴びている間に置いてくれたのだろう。
至れり尽くせりで申し訳ないと思いながら、バスタオルを手に取り、肌触りの良いそれで身体を拭く。

髪の毛から滴り落ちる水に気が付いて、拭き終わったタオルで髪の毛を包み込むようにして拭きながら、私はしゃがみ込んだ。


「これ、日高さんの……?」


白地の布を手に取ると、薄手のシャツが広がり、その下から灰色のスウェットのズボンが顔を出した。

男物だけあってどちらも私からしてみると、サイズは大きめだ。けれど、恐らくこの服達を見るに日高さんは細身の部類に入るだろう。私は、他の男の人なんて、知らないけど。

何となく、出来心で布に鼻先を近付けてみれば、ふわりと柔軟剤の優しい香りがする。いつも、彼が纏っている香りだ。

無意識の内にふふ、と小さく笑い声を漏らしていた自分に気が付いて、誰に聞かれているわけでもないのに気恥しくなって、咳払いで誤魔化した。

日高さんを待たせているし、早く着替えて彼に浴室を譲らないと。

そう思い、スウェットのズボンを避けて、下着を探す。視界に飛び込んできたそれに、私は思わず困惑の悲鳴を上げてしまった。


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