唯少女論
夏の蒸し暑い夜風にふわりと揺れる髪。



少し汗ばんだ首筋。



そこから漂う彼女の匂い。



触れてもいいはずなのに、触れられない。



友達でいいはずなのに、友達ではいられない。



アタシがアタシでいられない。



君がいない時間なんて考えられない。



それでも、思いはきっと届かない。
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