The Guardian Legend


 霧が少しだけ晴れ、黒装束に身を包んだ3人の姿を確認した。だが顔は黒装束のフードを被っているため見えない。

 「誰かが罠に掛かったと思って見てみれば…我の予想通りだ」


 黒装束の3人の内、真ん中の男が声を発した。

 「罠だと?!貴様ら何者だ!」

 「そんなに声を上げなくてもよくて、デュアル王子。せっかくの綺麗なお顔が台無しになるわよ」

 左側の女がデュアルに忠告する。

 「!…まさか貴様ら黒の幻影か」


 「正解~!お前たち男に用はないんだよなぁ。そこの女に用がある」

 右側の男が輝希を指差す。

 「蓮也、余計なことばかり言うな」

 真ん中の男が右側の男に対し、蓮也と呼んだ。その言葉から黒の幻影メンバーの一人、森蓮也と察した。

 「へぃへぃ、飛翔さんよ。そんな目くじら立てんなよ」

 蓮也は真ん中の男に向かって飛翔と呼んだ。

 「自己紹介してなかったわね。私が黒の幻影の一輪の花、明智瑛姫よ。リーダーの織田飛翔、したっぱの森蓮也よ」

 左側の女が明智瑛姫だ。確かにこの3人でリーダーっぽいのは織田飛翔だ。

 予想していた黒の幻影と何か違う感じがした。

 だが悪夢はこれからだ…

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