会長代行、貴方の心を全部わたしにください
「いや……1人で。書類を執務室に戻しておいてくれ」
会長代行は少しふらつきながら、会議室を出ていった。
「芹沢さん。会長代行、大丈夫なの?」
秘書を除いた秘書室の女子社員が、片付けをしながら、私に訊ねてくる。
「ずいぶん辛そうだったけど……会議の前、社医に何か言われていたみたいだったよ」
「社医が話していたんだけど、会長代行……常に微熱があるそうよ。心臓が弱いから貧血もひどいとか」
「ここは私たちが片付けるから、様子を観て来ていいわよ。ねえ」
声を掛けてくれた女子社員は、居合わせた社員に同意を求める。
「うん。私もなんだか気になる。心配だから行ってあげて」
「ありがとう」
私は彼女たちに急いでお礼を言って、会長代行を追いかけた。
会長代行は少しふらつきながら、会議室を出ていった。
「芹沢さん。会長代行、大丈夫なの?」
秘書を除いた秘書室の女子社員が、片付けをしながら、私に訊ねてくる。
「ずいぶん辛そうだったけど……会議の前、社医に何か言われていたみたいだったよ」
「社医が話していたんだけど、会長代行……常に微熱があるそうよ。心臓が弱いから貧血もひどいとか」
「ここは私たちが片付けるから、様子を観て来ていいわよ。ねえ」
声を掛けてくれた女子社員は、居合わせた社員に同意を求める。
「うん。私もなんだか気になる。心配だから行ってあげて」
「ありがとう」
私は彼女たちに急いでお礼を言って、会長代行を追いかけた。