【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
リビングのすぐ横に客間はあり、扉で仕切られた和の空間だ。
そこに布団が敷いてあり、私は今日、ここで一夜を明かすことになる。
「じゃあ柚月ちゃん、明日は文化祭なんだからゆっくり休んでねちようだいね。おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい」
彼方のお母さんが出ていってしまい、なれない空間に私一人が残される。
でも本当に、明日は文化祭なんだし早く寝なきゃな……。
「よし、寝るぞ!」
電気を消して布団に潜り込む。
そして私はすぐに寝て……
寝て……
寝られ……
寝……
「…………ぜんっぜん眠れないしむしろ目が冴えてる」
パッチリと開いた目が、窓から見える満月をうつす。
どれくらいそうしていただろう。
目をつぶっていたら寝られるかななんて思っていたけれど、やっぱり眠れなくて……。