【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
「寝よう寝ようって思ったら、余計に眠たくなくなっちゃったよ……」
ひとまず布団から上半身だけを起こし、近くにあったお洒落な照明の明かりをつける。
その時、コンコンと小さめのノック音がした。
え……?
「は、はい?」
「……入っても、いい?」
扉の外から聞こえた声はまぎれもなく彼方の声で、「うん」と返事を返すと扉が開き、彼方がひょっこりと顔を出した。
「まだ、寝てなかったんだ」
「あー、うん……どうも眠れなくて」
「……そっか」
中に入り、そのまま彼方は私の隣に腰を下ろす。
すると四つん這いになり私にじわりと近付いてきて、またフードを被せたのだ。
「うん、やっぱり可愛い」
「っ!? ちょ、わざわざこれをしに来たの!?」
すぐにフードを外し、キッと彼方を睨み付けた。