【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
「ななななな、なにしてるの!?」
「寒いから……柚月に、温めてもらおうかなって」
にこり、可愛らしい笑顔で私の隣を占領する。
いや、いやいやいや!?
「あ、あの、彼方っ」
「ほら柚月も……温かくしないと、風邪引いちゃう」
「ふへ!?」
バサリと布団をかけられ、そのまま彼方と一緒に布団に倒れこんでしまう。
あわ、あわわわわ……。
「彼方……っ」
「うん……ここに、いるよ」
目を開けるとすぐ間近に彼方の顔があって、自分の顔が熱くなるのを感じる。
そんな私を彼方は優しく抱き締め、すりすりと頬をすり寄せた。
「柚月、モコモコしてて……あったかい」
「……う、うぅっ」
胸が凄くドキドキいっててうるさいけど、同時に彼方に抱き締められていると凄く安心して、どこか落ち着いてる自分がいるのも確かだった。
彼方も、あったかい……。