【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
「確かに彼方はいろいろと、その、凄かったけど……勉強とかちゃんと」
「うん、俺なりに頑張ってたつもりで、その努力をまるでしてないような言い方をされて……凄く、落ち込んだ。努力したことも褒められると思ってたから」
私は誰にも気にもとめられてなかったから、そういう嫌味も言われるようなことはなかった。
でも彼方だって、こうしてたくさん落ち込んで、悩んでたんだ……。
「……否定されるのは、こたえるね」
「でもそんな時、柚月が言ってくれたんだよ……彼方はいつも頑張ってる、えらいねって」
「そ、そんなこと言ったっけ?」
「言ったよ、でもそのあとに〝私も頑張ったけど彼方にはかなわない、さすがは彼方、私とはやっぱり違うなぁ〟的なことを言ってたけど」
「うっ、それは」
「今思うと、柚月はこの頃から……その……自分のことで俺と比較して、悩んでたりした?」
「……はい、しました」
ここまできたらもう正直になろう。うん。