【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
「そっか……ごめん、本当に。当時の俺は、柚月だけは俺の努力を見てくれたって、凄く喜んで……柚月の悩みなんてこれっぽっちも気付いてあげられなかった」
「……ねぇ、話の流れからしてまさか、その時に私のこと、を……?」
「うん、その頃から柚月は俺の特別な人になって……その後、俺はなにもしたくなくなって、柚月だけが一緒にいてくれた。気付いたら柚月なしじゃもうダメってなってた」
照れ笑いをしながら、彼方は私の頬をふにふにとつまむ。
少しくすぐったくて、身をよじった。
「それなのに、柚月の悩みも分かってあげられなくて、自分のことしか考えられなくなって、自暴自棄みたいになって……本当に自分勝手なのは、俺の方だから」
「そんなことない! 彼方は私のことをこんなにも心配してくれて、私のために」
「前は自分のことしか考えてなかったよ。……きっと、なにがあっても柚月が一緒にいてくれるからって甘えてたんだと思う」
その言葉通り、なにがあっても私は彼方と一緒にいるつもりだった。
だから彼方と約束した。ずっと一緒にいると。