【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。
「でもある日、幼馴染みとしてこのまま一緒にいるのは……もう無理だと思った。だって幼馴染みってだけの関係じゃあ、本当にずっと一緒にいることはできないでしょ?」
それは、私も心のどこかで思っていたことだ。
ずっと彼方に依存しているわけにはいかないと……でも、まだ大丈夫、まだ大丈夫って……見て見ぬふりをしていた。
「幼馴染みって関係を変えたくて……こうして柚月の本当の気持ちも知れて……柚月に好きって伝えて、よかった」
「彼方……っ」
「この気持ちを伝えなかったら、こうして柚月の悩みだって柚月の口から聞けなかったと思うし」
「彼方、でも、私は……!」
私はまだ、彼方のその気持ちに対して、なにも返してない。
「私……えっと……私、は」
「落ち着いて、柚月。俺は大丈夫だから。もっと眠れなくなっちゃうよ」
「でもっ」
「じゃあ、一つだけ。柚月は俺と向き合ってくれるって言ってくれて……それも、凄く大事なことだし、嬉しかったんだけど」
「自分自身と、どうか向き合ってみて」と、優しく耳元で囁いた。
自分、自身……?