嵐の夜は 〜執着系上司に捕まりました〜
その滑稽なくらいの性急さを、信用してもいいですか?
「・・・・・課長と付き合うとか結婚するとか言ったら、またイジメられるの必至ですよ。それすらもどうでもいいと思えるくらい全力で愛してもらえますか?」
「全身全霊でウンザリするくらい愛してやる」
不思議なくらい自然に言葉が口から溢れ出る。
「そしたら・・・・・よろしくお願いします」
甘えるように課長の首に両腕を回した。
石鹸の香りがより真近になる。
「まだ6時前やな」
耳元で聞こえる声に身体が強ばった。回した腕を外す前にわたしを抱いて課長が立ち上がる。
「課長・・・・・っ!?」
「壊さへんから安心しといたらええ」
「ひっ・・・・・!」
拒絶の言葉は全て課長の唇で止められて、寝室に逆戻り。課長の出勤ギリギリまでいいように弄ばれ、爽やかな顔で行ってきますと言う課長をベッドから見送った。
大丈夫か・・・・・わたし・・・・・?
自問自答を頭の中で繰り返しながら、蓄積された昨夜からの疲労に意識を手放した。