こっち向いて笑って、先輩!
(side:momo)


グゥゥ〜〜。


「お、お腹すいたぁ」


外の色がオレンジ色から徐々に暗くなって、お腹の音が部屋に響いて、そう呟く。


みっちゃん、今どうしてるかな、、、。
心配してすごくあちこち探し回っていたらどうしよう。また迷惑かけちゃうなぁ。


学校が離れても親友にこんなに迷惑かけるなんて、このままだと本格的に愛想尽かされても文句言えない。


唯一の心からの友達なのに。


情けない。
こんな形で、自分から誘っておいて約束破るなんて。


情けない。
みっちゃんのことだけじゃない。


教室での私だってそうだ。
手伝って欲しいって言えなくて、助けて欲しいって言えなくて、こうやって誰も助けに来てくれなさそうなガラクタに囲まれた部屋でひとりぼっちなんて。


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