こっち向いて笑って、先輩!
このまま朝まで、いや、担任の先生も私に手伝いを頼んだことを忘れてて、存在に気付かれないまま、ずっと助けが来なかったら?
いや、さすがにママやパパが心配して、一生助けが来ないなんてことはないかもしれないけど。
でも、この学校には、正直私の居場所なんてない気がする。
如月先輩めがけてやってきたのはいいけど、多分先輩にだってよく思われていない。
先輩の近くにいたいなんて気持ち我慢して、みっちゃんと同じ学校に行っていた方が楽しかったかもしれない、なんて。
ネガティブな気持ちが押し寄せてくる。
「ダメだなぁ、私」
何度見ても豪快に敗れたスカートが治らないことなんて分かっている。
「うっ、」
とうとう我慢できなくなって、
涙が頬を伝って、ダメになったスカートに落ちて滲んだ時─────。