私と結婚してください。



━━━で、今日のご飯は食堂らしくて、少し早いけど食堂に向かおうとしたんだけど

「さっさと乗れよ」

「大袈裟!別に松葉杖で不便ない!」

と、またもくっだらない喧嘩が勃発。


その結末はついにキレた凰成から始まる激しめのキス。

「ん、ん~~っ!!」

こいつとのキス、なんて慣れたもんだけど
口論の末のキスは私も頭にキテるのもあって、一段と抵抗をするんだけど


「………ふっ…」


そんなことに疲れて腰が抜ければ


「よし、行くぞ」


・・・私はもう車イスの上。

どうしてここにこんな都合よく車イスがあるんだ。
っていうかほかにやり方あるだろ。おい。


それに、私キスして腰抜けるってなんなの?キスして腰抜けるもんなの?
他に経験がないから比べようがないんだけど…もしかしてこいつ、相当慣れてんのか?

うん、ありえる。っていうか慣れててキスというものになんの思い入れもないから、こんなどうでもいいやつにもできるのかもしれない。


・・・あとで頼くんにでも聞いてみよっと。



< 140 / 419 >

この作品をシェア

pagetop