私と結婚してください。
凰成と一悶着後、やっと食堂に到着。
本当は少し早いくらいだったはずなのに、食堂にはもう竜司くんも伊織くんたちもいるし。
どんだけ揉めてたんだよ。
朝っぱらから言い合いして、激しめのキスして、車イスに乗ってんのに少々お疲れ気味の私。なのに
「あ、俺も押したい~~!!」
「・・・子供か。」
「はぁ!?希依ちゃんには言われたくないわ!!」
またガキな伊織くんが朝っぱらからうるさい。
「車イス押したいなら自分んち病院に行って押してきなさいよ。」
「ガキの頃やってみんなに怒られた。」
やったのかよ。
どこまでガキなんだ。好奇心旺盛すぎだろ。
たかが車イスごときで……
「ほらよ。押したきゃ押せよ。」
ほら、凰成まで呆れた声を出してる。
たかだか車イスごときでって思ってるよ、絶対。
「やったね!希依ちゃん行くぜ!!」
「どうでもいいけどゆっくり頼むよ。」
「任せろ!!……お、っも」
「・・・は?え、重いっていいました?ねぇ。」
「あ、ごめん。つい」
「つい、じゃないわ!!
レディには禁句なんだからね!」
「だって俺、空っぽの車イスしか押したことないから!」
「もう自分で動かすからいいわ!」
「えー!俺にもやらせてー!」
……ったく、なんでこいつはこんなガキなんだ。
朝っぱらから本当疲れるわ。ったく。