私と結婚してください。



「はぁ!?私には留守番させといて、自分は行くわけ!?」


「は?なんで?ダメなわけ?」


「そういう時は普通私を気遣って一緒に留守番してくれるもんでしょ!?」


「俺がいたってどうしようもねぇだろ。
別になにかするわけでもねぇし、逆に俺がいなければ俺の世話しなくて済むんだから、希依のためじゃねぇかよ。」


う……、ま、まぁ確かに…
それ言われたらその通りなんだけどさ…


「…で、でもご飯とか…」


「それは俺が手配してやるよ。
それなら文句ねぇだろ」


……ってことは、凰成たちは外食ですか。
またどうせ私だけ部屋でフルコースですかね。

・・・つまんな。


「異論ねぇな」


…ねぇよ。いや、あるよ。あるけどさ
言ったところで結果はどうせ変わんないんでしょ。

だったら結局従うしか残されてないんでしょ?


もうわかったよ。


「……うん」


もう朝から言い合いばっか。疲れたわ。
もうどうでもいいです、私。



「でもさぁ、玲子のこと希依ちゃんに紹介しなくていいわけ?」


竜司くんがそんなことを言うけど、紹介されてもねぇ。
どうせ卒業までの付き合いだと思うしたまにしか会わないならどうでもいいよ。

今後会うかもわからないし。


「急ぐことはねぇだろ」


凰成がそういって、この話はおしまい。
頼くんが準備を終えたから私たちは朝ごはんの時間だ。



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