私と結婚してください。
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……あー、もう
わかんねぇよバカ~!!!
は!?これなんなの!?
これはなにについての説明なわけ!?
これはどの公式を使うんだよ!!
わかんねぇよ、バーーーカ!!
「……もう、やめたやめた。」
明日からまた頼くんに聞けばいいや。
今日はもうやめた。どうせひとりでやっても間違いだらけで結局やり直しになるだけだし。
「あ、終わった?」
そこに、竜司くんが戻ってきた。
「え。
……椎依は?」
「あぁ、あの子なら出掛けたよ?
ってか凰成とめぐちゃんは?」
「外でバスケ~。
めぐ、バスケ部だし凰成もバスケ好きだし、二人でたのしんでんじゃない?」
「……で、希依ちゃんは宿題やめて寝てる、と。」
「だってわかんないんだもん!
凰成教え方うまいんだけど、範囲が広すぎて追い付けない」
さすが夏休みの宿題。
範囲が本当に広くて、1日でやる量じゃない。
なんでこの人たちは全部終わらせたんだ。
「……じゃあ、俺が教えてあげよっか?」
「え、竜司くんが?」
「うん。どうせ暇だし、やっちゃえば夏休み後半遊べるじゃん!
俺映画もだけどお祭りとかも行ってみたいし!
だから希依ちゃんも早く宿題終わらせて、俺らと遊ぼうよ。ね?」
「……ん、そうだね。
じゃあ頑張ろっと!」
ってことで、やっと私は体を起こして、また勉強を始めることにした。