私と結婚してください。



「…俺の都合で、凰成の姫も強制終了しちゃってごめんね。
結局俺、なんにもできなかったわ」


俺が希依ちゃんの近づくこともできず
めぐちゃんと凰成を近づけることもできず

ただ、凰成と希依ちゃんを深めただけだったな。


「…そんなこと、ないよ」

「え、そう?」

「うん、だって
私は別に凰成に近づきたかったわけじゃないから」

「え?え、そうなの?
でも昔、めぐちゃんって凰成のこと好きだっていってなかった?
だからいつも一緒にバスケやってたって」


だからこそガキの頃、よく一緒に遊んでたんじゃん。
だから毎日一緒にいたじゃん。

今回もそうじゃなかったのかよ…


「…そんなん、本心隠すために嘘ついてただけだよ」

「え、本心?嘘?
…じゃあ、なんで…」

「…もう、本当ばかだなぁ」


うわ、また言われた。
たった数分間に違う人からまた言われるって。
俺ってそんなばかなのか?


「私は、…本当は
本当は…」


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