私と結婚してください。
「…やっと、わかったかよ」
「…わかんない。まだわかんない。
ちゃんと凰成の言葉で聞かなきゃわかんないよ」
私がそういうと
「…ったく」
呆れたような声をだしながらも、凰成も私を抱き締めた。
そして
「…俺は、お前が好きなんだよ」
耳元でそう囁かれた私は
今、世界で一番幸せだと思った。
「…ふふっ」
「なに笑ってんだよ」
「別にー?
でも普通は好きでも怖くてキスなんてできないけどねー?」
なんて、にやけ全開だけど、凰成をいじめてみようと試みた、けど
「は?いや
俺は希依が俺のこと好きだって気づいてたけど」
「は!?なんで!?」
そんな試みも撃沈。
凰成は私の予想を飛び越えていた。
「なんでって…そりゃ毎日一緒にいりゃわかるわ」
「いやいやいや!普通わかんないから!!」
「わかるわ。
初期の頃と俺に対する態度とか、なにもかも違うし
かといって伊織に対する態度とも違ったし
最初は半信半疑だったけど、竜司の姫やってる希依見て確信したんだよ」
「…まじか」
「しかも希依わかりやすすぎだしな」
「う、うるさいよ!!」
「とにかく」
抱きついてたけど、顔見ながら話してた私の頭を凰成は胸に押し付け、私はまた凰成に包まれた。
「今から希依は姫、兼、彼女だからな」
彼女、か…
「……うん!」
「よしっ、じゃあ服買いに行くか」
あ、そうだった。すっかり忘れてたよ。
「凰成の気持ち聞いてもやっぱりわからない。
どうして私がほかの男と会食なのにそんな楽しそうに服を選ぶの?」
「そんなん、自分の好きなやつは誰と会おうがなにしようが
いつも可愛くしててほしいもんだろ」
「えっ…」
「……こっち見んな」
「いーや!見るね!
こんな素直な凰成珍しいから!」
「うるせぇな、恥ずかしいやつ」
「…でも、でもさ
仮に話がうまくいっちゃったら…どうするの?」
「大丈夫だよ。
お前は俺の彼女なんだって、胸張っとけ。
いちいちビビんな」
ビビんな、と言われましてもねぇ…
だって大人たちの話なんだもん…
これまでだって、私の意見なんて全然聞き入れてもらえなかったんだもん…