私と結婚してください。



そんな話をしていたら玲子さんの家に到着し、すぐにいつものエステへと到着。
もちろん、ここは玲子さんの行きつけの店で、玲子さんが紹介してくれたところだけど。


「ん~、気持ちいい…」


今日はがっつり120分コース。
そこまですると、やっぱりいつもより鎖骨はキレイに見えるし、なんとなく輪郭もすっきり見えるし、なにより
肌もつやつや、目もぱっちりする。

いろんな物が流れたって目に見えてわかるから、エステってすごい。


「ねぇ、希依ちゃん」

「はい」

「今日、頑張ってね?」

「……はい」

「凰成狙ってる子って特別多いわけじゃないけど
それでも、しつこい子いるから」

「…はい。
えと、その人はいつも来るんですか?パーティー」

「うん、いるよ。
見ればわかるけど、がっつり凰成狙いだから」

「……あの、玲子さんと付き合ってるときもアピールすごかったですか?」

「あぁ、うん。
すごかったよ。絶対譲れないって言われたもん」

「そうなんですね」


玲子さんでも言われるとか、私みたいなちんちくりんじゃ、なんか相手にもされなさそうだな…


「困ったときはいつでも声かけてね」

「はい。頼らせていただきます!」

「はは、そろそろその敬語、どうにかしてよ」

「いや、そろそろ玲子さんが慣れてください」


施術中だというのに、隣通しの私たちはそんな会話をする。
なんか、とても高校3年生の会話とは思えないな…

なんなんだよ、パーティーって。
今更だけど。


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