私と結婚してください。



「あ、姫は主人と同じメニューをいただくので名前の横の『+姫』を忘れずに押してください。」


「あ、これ?」


「はい。」


お、おぉ…二人分になった。
あいつは和食日替わりコースで、赤味噌指定だったね…


「こ、これでいい?」


「はい、大丈夫ですよ。」


よし、確定…と。


「あぁー!!
なんか初めて姫らしい仕事できた気がする…」


「努力していらっしゃるんですね。」


「うーん、どうかな。
でも私って元々熱しやすいタイプだから、やるからにはやってやる!って思いが強いかな。
それに吉良くんって超世間知らずだから、あれを普通に近づけるなんてすごい頑張らなきゃな気するもん。」


「そうですね、あの3人は特にそうかもしれませんね。
ですがあの3人はそれ以上に努力しますので、きっと大丈夫ですよ。」


「ありがとう!
あ、食事のはこれでいい?もう終わり?」


「はい、大丈夫ですよ。
後程忘れずに昼食のご希望を吉良さんに確認してくださいね。」


「はーい!」


「では戻りましょう。」


「うん!」


ふぅ…頼くん優しくてよかった…
頼くんもいるし、なんとか頑張れるかな…

……せっかく高い服もたくさん買ってもらったし、私服も毎日着よっと。


あんなムカつくやつだけど、まぁやりがいあるってもんだよね。あのくらいの方が。



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