ヒヨと11人の王子サマ
「…お前は」
『ん?』
「…緋代はアイツのこと、好きだったか?」
『…今でも好きだよ。元々あんな風じゃなかったんだよ。それにね、あのとき、あの人は後悔してた。』
「……そうか。…ごちそうさま。美味かったぞ。」
『うん。』
「だいぶ俺の足も良くなりつつある。遅いけどもう帰れ。」
『…上から目線…。』
「ん?」
『何も…。』
ピロロン♪
『ん?……茜…。』
「どうした?」
『…私がいない好きに友達とお泊まりだって。しかも私の部屋で。だから泊まってこいだって。』
「友達…友達はキツいな。幼馴染みとかだったら追い出せるけど…茜…。」
『…しかも了承する氷月も母さんもだよね…ていうか明日普通に学校…。』
「…ま、いいんじゃない。今日は俺んち泊まれ。」
『着るものない。』
「…俺の着ればいいだろ。…まあ多少デカイけど、お前も背が高いし、大丈夫だろ。今何cm?」
『…166。』
「…俺と15cm差か。まあ大丈夫だな。よし、じゃあ風呂入れ。」
『はーい。あ、先寝てていいよ。』
…そういえば明日の課題…。…朝イチで帰ろう。