気まぐれ猫くんの手懐け方

にこっと、あのシャイニングスマイルで玲央くんはそう言った。


「……玲央くん…」


嬉しい。


そうやって言ってもらえるの、本当に嬉しいよ。


なのに…


このモヤモヤが晴れないのはどうして…?



「あのさ」


「「!?」」



突如教室に響いた、またもや聞き覚えのある声。






「前にも言ったけど、テリトリー荒らされるの、好きじゃないんだよね」






……私が、ずっと聞きたかった、声。





< 191 / 273 >

この作品をシェア

pagetop