気まぐれ猫くんの手懐け方

猫くんはふっと目を逸らして続けた。


「ま、たまにはいいかな」

「……え!?」


いいいい、今なんて!?!?


「いいから早くやってくんない?」

「は、、はい!!」


最終種目のリレーは、今やってる競技の次。

残りわずかな時間だけど、私は一生懸命猫くんとタイミングを合わせバトンを渡し続けた。



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