雪の日 ~Cross Heart~
マグを抱えて、ゆっくりと彼の隣へ。


クッションの上に座ると、窓から曇天がよく見える。


あとからあとから落ちてきて、降り積もる雪。


白い白いその色は、雛子の肌を思い出させて。


胸がちくりと痛んだ。


どうして、あたしをここに呼んだの。


喉まででかかった問いをどうにか飲み込んで、光平を見る。


彼は窓際にいるというのに、雪を見ていなかった。


……どうして……あたしを見てるの。




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