雪の日 ~Cross Heart~
雪の日の窓際は、いわば『聖域』。


光平と、雛子のためだけの場所。


そんなところに、あたしが入っていいわけがないのに。


「春陽。……ここに来てくれ」


光平を見つめたまま微動だにしないあたしを、彼はもう一度呼んだ。


今日は、やっぱりおかしい。


何がおこってるの?


脳の許容範囲外の出来事が多すぎて、パニック状態。


けれど、足は素直に動いていた。




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